メダカ



分類:メダカ目メダカ科



 メダカについて
ほとんどの方はご存じでしょう。地域によっては、他の川魚の稚魚もメダカと言いますが、本来は体長2〜3cmの小さな魚です。
背びれが後ろの方についているので見分けられます。
 また、1999年2月に発表されたレッドリストには絶滅危惧U類(絶滅の危険が増大している種)になっています。以前に比べると、野生のメダカを見ることは難しいでしょう。
 カダヤシとは?
ボウフラを食べてくれるので、「蚊絶やし」と言う名が付いた。アメリカから持ち込まれた魚。今、日本の川でカダヤシを見て「メダカ」と言うこともあるが、いわゆる「メダカ」とは違う。(メダカの仲間には違いないのだが・・)
 尻びれの形などで見分けることができる。

メダカ
野生のメダカ(クロメダカ)です。
数が少なくなっています。
ヒメダカ
観賞用に作られたメダカ。
お店で売っているのはこの種類です。

オスとメス
大きくなると、せびれやしりびれで見分けます。
せびれ
しりびれ
オス切れ込みがある大きく平行四辺形
メス切れ込みがない三角形に近い形



排泄するメダカ
メダカを飼おう
 小さい水そうにたくさん入れすぎるとなわばり争いをするので、たくさん飼うのなら大きい方がよい。
その場合はろ過装置もあった方がいいです。
 えさは、メダカのえさとして売っているものの他に、金魚のえさを小さくしたものや、
乾燥ミジンコ、イトミミズなど好んで食べます。
食べ残しのないように与えましょう。
メダカの口
 メダカの口は上向きについています。
そのため水面のえさはとても上手に食べます。


メダカをふやそう!!
  • 必ずオスとメスが水そう内にいる。
  • 水そう内に水草(キンヂョモ、クロモ等)かシュロの皮等、卵を産み付けるものを入れる
  • 水温は23度から25度ぐらい(暖かくならないと産みません。最低でも15度ぐらいにしましょう。)
  • 十分にえさをやった方がよく産みます。(多すぎるのはだめ)
これだけ準備できれば春先から夏の終わりまではいいと思います。しかし、卵を産むには、水温だけでなく日照時間が関係すると言われます。
試したことはないのですが冬にはライト(照明)をつけるといいかもしれません。
また、水温は卵の育ち方・孵化率にも関係するそうです。卵を入れておくのも、23〜25度ぐらいがいいでしょう。
 メダカのたまご
だいたいは、早朝に産卵します。産むのを見たいときは、水そうをおおいで囲っておき、取り外すと数十分で産卵行動を見ることもできます。
大きさは直径1mmぐらいです。産み付けられた卵は、放っておくと親が食べることがありますのですぐに取り除いて下さい。
(付着毛という糸みたいなもので水草に付いているので、水草ごと取り出して下さい)
 水温・水質が変わらない方がいいので、ペットボトルを切ったものやプラスチックコップに(水が入れ替わるように)小さい穴を開けたものを
水そうにつるしてその中に入れておくといいでしょう。

おなかに卵を付けたメダカ
1日目のたまご(水温は20度前後です)
写真中央が生まれて間もない卵です。「油球」という小さいアワみたいな物がたくさんあります。
時間がたつと右上みたいに油球が集まって大きなかたまりになります。

1日目のたまご
3日目のたまご
写真ではわかりにくいですが、油球のかたまりとは反対側に、体みたいなものができています。

3日目のたまご
5日目のたまご
目がはっきりと黒っぽくなってきました。
卵によっては中で動きのあるものもあります。

5日目のたまご
10日目のたまご
だいぶん大きくなってきました。時々中でくるくる回ったりして動いています。

10日目のたまご
12日目の様子
ふ化しています。先にしっぽが出ています。この後くるくる回りながら出てきました。

12日目の様子
メダカの子ども
写真で左のメダカのおなかの所が大きいのがおわかりでしょうか?(わかりにくいなあ・・・)
生まれたばかりの赤ちゃんメダカは栄養の入った袋があるので最初はえさをあげなくても大丈夫です。
でも右の方のようにだんだん小さくなって2〜3日でなくなりますので、このころからえさをあげて下さい。
えさは、親メダカのえさをもっと小さくすりつぶしたりしてあげて下さい。

メダカの子ども



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